秋晴れの爽やかな日和、満開の菊の花が咲き誇る名古屋城にて、志野流香道・蜂谷宗苾若宗匠をお迎えし「はじめての香道 秋の香りを聞く」会を開催させて頂きました。
この度の“菊合香(きくあわせこう)”では、2種の香を聞き分ける体験を致しました。「香りは心で聞くのです」という若宗匠のお言葉を心に留めながら、神経を集中させて聞く和の香りは、いにしえの世界に参加者の皆様を誘ってくれているようでした。
本席の床の間に設えられたお軸にある“香十徳”の教えそのものに、現代の忙しない日々の中にフッと、ひと時の安らぎをもたらしてくれる、自然の恵みである香の香り。参加者の皆様の五感に触れて、心に留まっていてくれることを願います。
その後は、古田織部・豊臣秀吉にゆかりのある猿面望嶽茶席へとお進みいただき、一服のお茶を楽しんで頂きました。お抹茶は、香道の会にちなんで“ほのか”と銘のついた一香園さんのもの。共にお出ししたお菓子は、小ざくらや一清さんに特別に作っていただいた“錦秋”。お干菓子は、福島の会津葵さんの“源氏香”。と、秋の香り尽くしの一服を楽しんで頂きました。
会の始めは緊張した面持ちの皆様でしたが、お帰りになられる時分には晴れやかな笑顔を見せて頂けたことが、多くを物語っておりました。
この度の会に際しまして、志野流香道若宗匠を始め、お社中の皆様、また雙樹庵(愛知県豊田市)の永井様、お茶仲間のH様、名古屋城関係者の皆様と多くの方々のお力添えを頂きましたこと、フェリチェートメンバー一同、心より感謝申し上げます。そして、ご参加下さいました皆様へ、いまいちど感謝を申しあげます。
今月29日には、東京の銀座へと場所を移し、再び開催させて頂きます。お席には若干の余裕がございますので、お気軽にご参加くださいませ。心よりお待ち申し上げております。